今年の男・ランディス
ツールの優勝者というものは、ただ勝てばいいというものではない。 だれもが納得できるパフォーマンスをしたものでなければその資格はない。
今年、その男はフロイド・ランディス。アルプスの最後に自分だけの力でベスト3によみがえり、そして最後のタイムトライアルでがっちりとイエロージャージを掴んだ。 逆境にあきらめなかった男は、みずからドラマを作り、じゅうぶんにその資格があるところをみせつけた。
立派なリーダーの誕生である。
一昨年からランディスに注目していた私は鼻が高い。もうすっかりタニマチ気分だ。 ランス組の兄ィだったフロイド。 これですっかり貫禄ができたね。
なにが起きても不思議はないとおもわれていた今年のツールだが、終わってみればリーダーのランディスも順当なら山岳賞ミカエル・ラスムッセン、スプリント賞ロビー・マキュアンもこれ以外の選手はありえない順当な結果。 新人賞のダミアーノ・クネゴもとても収まりがいい。 それぞれプロの仕事をみせてくれた。
ただひとり残念なのはバルベルデ。 もし彼がリタイアせずに残っていてくれたら、アルプスの結果はどうだったか。
まあともかく、ビール片手に観戦するのもあと1日だ。
今年も笑顔の男たちを見よう。
(写真: Cyclingnews.com )
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