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November 22, 2005

タップ・ザ・ペダル! ・・・の穴


先刻ご承知のこととは思いますが、 フランス規格の 14x1.25mm というべダルのネジは、9/16x20tpi というイギリス規格 (BSC、ISO、あるいは JIS) のネジに切りなおすことができます。
なんだかヒトサマに頼むほどのことでもなさそうな気がしたので、ホーザンのタップを手に入れて、やってみました。

というわけで、今回の 自転車いぢり応用講座 は、ひさびさに真面目なテーマかも。

はい、「クランクのネジ穴にタップを通すには」でございます。

9/16インチは 14.3mm、 20tpi は 1インチに20個ということなので、1山は 1.27mm。ミリ表記になおすと、 BSC 規格のペダルネジは 14.3x1.27mm という計算ですよね。 BSC のペダルはフランス規格のクランクにはちょっと太くて、ピッチもわずかに違って入らないというわけですね。 でも、タップを使ってネジ山をちょっと深く掘りなおすだけで、これが入っちゃうんですね。 あら不思議。

一方、フランス規格のペダルは BSC 規格のクランクにゆるゆると入りますから、最後に慎重に締めこめば、ちゃんと使えたりします。 あんまり締めすぎるとクランク側のネジが馬鹿になることもあるそうですが、私はそういう目にあったことはないしなあ。

いったい、このピッチ表示の微妙な差はなんなのよ。 と、ちょっと釈然としませんが。 ま、とりあえず作業開始。

タップは2本ペアです。 右用は右ネジ、左用は左ネジです。 これを左右間違えて、力任せにネジを切っちゃったりしたら一大事です。 でも最初からクランクにネジは切ってあるので、軽くタップを差し込んでみれば間違えっこありません。


指でするすると入るところまでタップを回したら、タップ回しを取り付けて、さて切削開始。

本当は、ちゃんとクランクをはずして、しっかりとバイスに水平に固定して行うのが、正しい方法です。
でもまあ、下地のネジがあるところに修正していくので、まあ大丈夫だろうと、そのまんまでやっつけました。 ヤバイ感じがしたら中断すればよし。

タップには切削油というのをつけなさい、ということになってますので、手近にあったモリブデングリスをちょいと塗り付けました。 ほんとうは、もっとサラサラした機械油のほうがいいはずです。

意外にたくさん切り屑が出ます。
おぉ、削れてるぜぇ、という感じが、けっこう楽しい。

時計の針で30分の角度を回したら20分まで戻す、というのを繰り返していくのが正しい方法だそうです。 調子よく削れるので、60分進んで40分まで戻す、というくらいでやっちまいました。 みょうに引っかかる感触がなければ、そんなもんで大丈夫みたいです。


タップの長さで 2/3 くらい進んだところでいったん止めて、試しにペダルを入れてみると、すこし渋い感じだったので、さらに 3/4 くらいまで進めて終わりにしました。

最後に、念入りに切りくずを払って、ピカピカのネジ穴の出来上がり。

これで、幅広なところが気に入っているTAのペダルをストロングライト93D でも使えるようになりました。 どっちもフランス製のくせに、ネジだけ BSC っていうのも、おかしなもんですが。

まあ、その気になればフランス規格のペダルも使えるわけですから、フランス規格を後生大事にとっておく理由はないわけで。  これでいいのだ、なのです。

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Comments

小生も同じことをやろうと思っています。
HOZAN C-401/ペダルタップはネット通販で見つけたのですが、そのサイクルショップでは タップハンドルは扱ってないそうです。

それで検索しているのですが、タップハンドル13(使用タップサイズ4~13mm)というやつでいいのでしょうか。

なにせ素人なもので、ご面倒でなければ教えてください。

Posted by: oz | January 27, 2006 at 01:44 PM

ozさん、いらっしゃいまし。
私もシロートでよくわからなかったので、近所のホームセンターに行って現物合わせで選びました。写真のタップハンドルは「適合サイズ3~13mm」というもので、ぎりぎりOKでしたよ。

Posted by: Yow | January 27, 2006 at 09:01 PM

Yowさん
いろいろありがとうございます。
ホームセンターで探す手もありましたね。
これでおんぼろプジョーのロードレーサーにMTBペダルを付けて、ウォーキングシューズでちょい乗りするメドが立ちました。

Posted by: oz | January 27, 2006 at 09:51 PM

タップハンドルも入手し実行しました。
この記事が非常に参考になります。
これを読んでいなかったらタップの最後まで削ってガタガタ・ペダルになった可能性があります。

ヒンシュクを買うむきもありそうですが、ロードにMTBペダル(トークリップ付き)を付け、そこらへんの靴で乗るのはズボラな私にはピッタリです。
10年ぶりでロードに乗ったら坂が楽なので吃驚しました(1万円のMTBと比較して)。
チューブラーも昔に比べ安い気がします。
早く暖かくならんかな~。

Posted by: oz | February 08, 2006 at 10:12 PM

駄文がお役に立ってうれしいです。

私も、レーサーっぽいキメキメのスタイルより、普段着で高級車に乗るほうがずっと粋だと、勝手にそう思ってます、じつは。
たとえば朴歯の下駄で、ビンテージなクラブモデルに跨って隣町の銭湯に行く、なんてのはいかがでしょ。 だれかやらないかな (^^)

Posted by: Yow | February 08, 2006 at 10:36 PM

初めてコメントします。TAシクロについて検索していたらたどり着きました。写真がきれいで、見やすいブログですね。
中学生の時に買った、BSユーラシア・ディアゴナールを復活させて乗ろうと、部品集めをはじめたところです。
クランクについてですが、オリジナルはTAタイプのスギノ製だと思うのですが、当時、友達のシマノのエアロクランクと交換してしまったのです。
SPDペダルを付けたいので、元のスギノのTAタイプのクランクを探しているのですが、ちょっと検索したぐらいでは出てきません。TAを奮発してもいいと思います。
そのようなパーツを探すには東京のどんなお店をあたれば良いか、アドバイスをいただければありがたいです。
ブログを全部読むにはまだ時間がかかるので。

Posted by: yoshi3 | February 04, 2007 at 10:20 PM

yoshi3 さん、いらっしゃいまし!
スギノのプロダイですね。

東京で自転車の古物といえば、世田谷の「長谷川自転車商会」を置いてほかにはないでしょう。 あまりの品揃えにお財布がすっからかんになること請け合いです (^^)

ところで今のTAのクランクは昔のシールのロゴではなく、レーザー刻印のかっちょいいやつなのですが、残念ながらこれも昨年ついに製造終了になりました。

せっかくですから、この最後の TA を手に入れてみる、というのはいかがです?
(悪魔の囁き…)

Posted by: Yow | February 07, 2007 at 07:32 PM

Yowさん、コメントありがとうございます。
プロダイで検索したらいろいろ出てきました。
スーパーマキシ、PXなども使えるようです。

TAですが、いま日本ではいくらぐらいが相場なんでしょうか?
古いフランチパーツを扱うアメリカのWEBの店では、$200(24,000円)
でした。

長谷川自転車商会にも、今度行ってみます。
お店の雰囲気から、カードが使えない店であることを祈ります。

BBテーパー角の話題でありましたが、確認していませんがディアゴナールはスギノのBBだと思います。
現在のシマノのクランクは座りが悪いので、それも変えたい理由のひとつでした。
TAクランクとスギノBBはほぼ角度が一緒のようなので、心配はいらないのでしょう。

また、ちょくちょく覗きに着ます。

Posted by: yoshi3 | February 08, 2007 at 02:20 PM

長谷川でカードっ! うわぁ! …無事をお祈りします。

私は使い古しのボロを安値で仕入れておいて、それを磨いて高級品に仕上げるのが商売、もとい、趣味なもんで、滅多なことでは買ってし魔王に負けることはありませんけど(きっぱり!)

TAのクランクは、大阪のイトーサイクルで「新型白プリントタイプ ¥16590」となってますね。 たぶんこのへんが最安値じゃないでしょうか。
長谷川さんも電話すれば取り置きしてくれるそうですよ。

Posted by: Yow | February 08, 2007 at 09:34 PM

素直にTAを買えばいいのでしょうが、2万円ちかい出費は自転車に不釣合いなので、スギノのクランクを探し始めました。
プロダイはオークションに出ても、TAに近い額になってしまいます。
昨日、長谷川自転車商会に行ってきました。
スギノPXが箱の中にごろごろしているので、170mmありますかと聞いたら、やはりそれらは165mmか175mmで、3300円とのこと。170mmはもうないし、あったらもっと高いよと言われてしまいました。
そこで、帰りの世田谷線の中で考えたのが、175mmを買って、クランクを5mm切って再溶接すること。
いま、仕事でアルミの溶接するところを知っているので、やってもらえるか聞いてみようと思いました。
しかし、リスクが大きそうだし、少しでも曲がると、円運動だけに気になると思います。
ここで、頭の中にこのタップの記事の再登場。
175mmを買って、ペダルねじ穴を埋めて、170mmの位置にドリルで穴を開けて、タップで切ればいい!
この方法ならリスクも少ないでしょう。
うまくいったら、また報告します。

Posted by: yoshi3 | February 24, 2007 at 02:22 PM

そういえばウチのチビ用MTBを見ると明らかに165mmサイズのクランクで、155mmの位置に穴を開けて作ってあります。 生産ラインを変えずにキッズ用を供給するためですね、きっと。 それを見込んでか、あらかじめ無駄なぜい肉のあるデザインになってるような気がします。

プロダイのクランクはほとんど無駄なお肉がないので無理でしょうが、はてさてスギノPXはどうなんでしょう?
チャレンジの結果が楽しみですね (^.^)

Posted by: Yow | February 26, 2007 at 09:42 PM

はじめまして、自転車をいじるのが好きな親爺です。大変興味深く拝見しました。
ペダルのタップについて教えてください。TAのクランクにフランス規格のペダル螺子が切ってあります。一方、レオターのペダルはBSC規格です。Yowさんの仰るようにタップを切り直したいのですが一つ問題があります。
ご存知のようにTAにはペダル穴にキャップがあります。このクランクにタップを切り直すには「1.キャップを取ってタップを通す」「2.あきらめてフランス規格のペダルを探す」「3.特別なテクニックをご存知」の3通りが考えられます。多分、2番を選択されるでしょうが、フランス規格のペダルが非常にレアなんです。
何かよい方法をご存知ではないでしょうか?貴重なTAのクランクが掛かっています。

Posted by: kinkin | August 07, 2009 at 04:01 PM

kinkinさん、
古い記事を見つけてくださって、ありがとうございます。

もしタップ立てるなら、ですが、
キャップが外せて戻せるならもちろん1.の方法ですよね。
3.はないです。

蓋付のTAは市場価値も高く入手はほとんど不可能なものじゃないかな。
私ならお似合いのフレンチのペダルが見つかるまで、磨いて飾っておきます。
代わりに年代の近いクランクを安く手にいれて乗ります。
気長に探せばフレンチのペダルも海外のオークションなどに出てくると思いますよ。

それで、もしお悩みが解決しないなら、ですが、
じつは、画期的な根本解決策があります。

そのにっくきTAクランクを私が喜んでお引取りしましょお ^^)/

Posted by: Yow | August 07, 2009 at 10:55 PM

Yowさん早速のコメントありがとうございます。
やはりペダルを気長に探すことにします。根本解決策はこの際ご遠慮申し上げますm(__)m

Posted by: kinkin | August 15, 2009 at 04:11 PM

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