« 街角の航空博物館 - 世田谷シゴーニュ | Main | 腰踏みペダリングは、腰踏みウォーキングからだ (たぶん) »

June 23, 2005

魔法の鉄パイプ - レイノルズ531

「壮年自転車紀行-45歳からのサイクリング日記-」 でおなじみの minivelo20 さんが、自転車の振動周波数についてエントリーされています。

たしかニューサイクリング誌の記事だったと思うのですが、レイノルズ531のフレームが良いのはなぜか、という鳥山新一さんの記事があったのを思い出しました。 そうとう昔のことなのに、こんなことだけは、よく憶えているもんですね。

曰く、レイノルズ531で作ったフレームの良さは、フロント・フォークの振動特性によるものである。 実験をしてみると、あの綺麗に曲げられたマンガンモリブデン鋼のテーパー・パイプは、低周波では柔らかくゆっくり振動し、高周波に対しては硬く速く反応をする。 つまり高速でも低速でも、路面からの大小さまざまな振動を非常にうまく吸収するサスペンションになっているのである。 スプリングやダンパーによる機械的なサスペンションでこれほど幅広い振動周波数に対応できるものはおそらく設計できないであろう。 それが、たった一本の鋼のパイプで成し遂げられているというのは、まったく驚くべきことである。

およそ、このような内容だったと思いますが、なにせ30年以上も前の記憶ですから、まちがってたらゴメンナサイ。

なにを隠そう私のホルクスのフォークも、例のロゴシールこそ貼ってありませんが、レイノルズ531のパイプです。
新車を引き取りに行ったときに店主の横尾さんが「で、フォークだけは531にしといたから」と、なにかのついでのように仰っていたのを憶えています。 ついでに531をつけてくれるというのもすごいオハナシですが、このことは、531の価値はフォークにある、というのが横尾さんの評価でもあったということを暗に示しています。

それ以来20年以上も同じホルクスに乗っていながら、今でもたとえば公園の石畳や荒れたアスファルトに突っ込んでいくときに、アタマの片隅でフォークの振動のことを思っているような気がします。

|

« 街角の航空博物館 - 世田谷シゴーニュ | Main | 腰踏みペダリングは、腰踏みウォーキングからだ (たぶん) »

Comments

トラックバック有難うございます。
なるほど伝統あるレイノルズパイプの振動特性はやはり経験的なものだけでなく数値でもその優位性が証明されているわけですね。
いろんな素材のフレームに乗りましたが全体には腰があって切っ先(フォーク先端とリヤエンド周り)が柔らかく、かつ振動収束の速いフレームが好きなのですが結局クロモリが一番合っているようです。
残念ながら自分の自転車はレイノルズではありませんが本稿を読んで納得できました。

Posted by: minivelo20 | June 23, 2005 10:57 PM

minivelo20さん、ありがとうございます。
おかげさまで今や誰も語らなくなった大事なことを記事に残せたような気がします。

とはいえ私はセンサーが鈍いといいますか、違いのワカラナイ男といいますか、ぼんやりと知らず知らずに恩恵を受けているだけ。 いろんな材質を試すと少しはワカルかな、とつい浮気心がでますね。 真珠をつけた豚クンというのも、けっこうシアワセ者だな、とは思いつつ。

Posted by: Yow | June 24, 2005 12:05 AM

はじめまして。
先月偶然こちらを拝見してその内容を興味深く読ませていただいております。
これまでも自転車には乗っていたものの、さほど深入りせずに来たのですが、このエントリを読んでいたあと偶然近くの自転車屋さんでレイノルズ531で組まれたオリジナルフレームを発見してしまいました。

衝動的に購入し、現在慣らし運転中です。
実ははじめての700C、初めてのドロップハンドル、はじめてのトウクリップと始めてづくしなのですが、たのしい付き合いを始めています。

きっとこのエントリを見ていなかったらきっと購入には踏み切れなかったと思います。ちょっと唐突かなと思いつつ、書き込ませていただきました。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: syaopairon | November 06, 2005 10:45 PM

syaopairon さん、こちらこそ、よろしくおねがいします。 楽しんでいらっしゃる様子がなんとなく想像されて、うれしい気持ちです。
先日のサイクルショーでは、ケルビムやJamis でレイノルズのパイプを使ったモデルがありました。 さすがに 531 ではありませんが、レイノルズ 853, 631, 520 というのが出ているんですね。 詳しくはよく知りませんが、楽しい選択肢が増えているようですよ。

Posted by: Yow | November 08, 2005 11:56 PM

5:3:1
何の割合だったか失念していますが、レイノルズ社のパイプの数字は合金の割合です。
ちなみに、レイノルズ531にも沢山の種類があり、一番薄いパイプはスーパーライトとと呼ばれ、軽量車を作る時に使います。
特性はそれぞれ違いますので「531」だから良いというものではありません。

要は、ビルダーの火の入れ方と先の曲げ方でいかようにも変ります。この辺は「531迷信」がはびこってますね。

Posted by: 531は合金の割合 | May 12, 2010 01:02 PM

古い記事にコメントいただいて、ありがとうございます。
なるほど合金の配合比だったのですね。 存じませんでした。 ほんとにありがとうございます。

迷信といえば、かく言うワタクシも、もちろん 531信者ですし、さらにトーエイ信者で、おカンパ信者、ついでにサンツアー信者でもありますねぇ。 はたまたシェラック教とか、金属研磨教とかいう信心もしておりますし・・
そんな難行苦行を重ねつつも、ワガママ放題の行かず後家みたいなフランス部品を溺愛しては、片っ端から囲ったりするあたり、まだまだ修行が足らん。
というより、ほぼヘンタイ親爺ですな。

もうね、お布施やらお手当てやら、たーいへんです (´・ω・`)

Posted by: Yow | May 18, 2010 04:11 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 魔法の鉄パイプ - レイノルズ531:

« 街角の航空博物館 - 世田谷シゴーニュ | Main | 腰踏みペダリングは、腰踏みウォーキングからだ (たぶん) »