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May 01, 2005

まずは、アタマとタマのメンテナンス


みみくそ掘ってえ! って、朝っぱらからチビが耳掻きをもってやってきました。
ゴールデンウィークの始まりが耳掃除とはねえ・・・ トホホなとーちゃんでございます。

耳くそといえば、ずっと気になっていたのが自転車の耳くそ、じゃなかったヘッドの掃除。 自転車のヘッドというのは、つまりハンドルが左右に回るようにベアリングのボールが詰めてあるところです。


20年間いちども掃除したことがないヘッドパーツ。 もう開けてみるのも恐ろしい。

しかもいつのまにかハンドルがちょうど真中の位置で Click! するようになってしまっています。 たぶんワンのベアリングがあたるところ、ボールレースにちいさな凹みができているに違いない。  掃除したくらいではダメかもしれませんが、とにかく見てみないことにはしょーがない。 腰を据えてじっくりと取り組むには、この長い休日がチャンス、というわけです。

それにしても、耳くそのハナシから始めなくたってよさそうなもんですが (^^;)


さて、おそるおそる開けてみたヘッドパーツ。

案の定、グリースは固形化して石鹸のように固まっています。 やっぱり耳くそだ。

固形化しているということは、つまりベアリングはぴったり同じ位置に居座っていたということ。 これで去年は 1,000km 以上は走ってしまったわけですから、ボールレースが凹むのもしかたがないです。
いったんこうなると、もうヘッドパーツを交換するしかないのでしょうが、とりあえず徹底的にクリーンアップしてから考えましょう。 なんとかなるかもしれません。

固形化したグリースをほじり出し、こびりついたカーボンを竹串で掻き出し、エタノールで溶かして、歯ブラシでこすって・・・

しかし、さすがにヘッコミを直すというのはシロートにできるものとは思えません。 でっぱりを削るのはペーパーや砥石でできるかもしれませんけど。 もうすっかりあきらめの境地ですが、とりあえず磨きクロスでボールレースの表面を磨き上げておきます。 爪の先であたってもわからないくらい小さい凹みなのですが、どうかなあ。 うまくいくかなあ。

拡大してみるとベアリングにも小さなアバタができています。 タマだけでも交換したほうがよさそうです。 でもいったいどこで売ってるのやら。  とりあえずこびりついたカーボンを綺麗にして、あとは見なかったことにしときます。

今にして思えば、サイクリングに復活!というときに、こういうベアリング部分は最初にメンテナンスしておくべきところでした。 ビンテージパーツを探している場合ではなかった。 古いフレームをお持ちのみなさま、ヘッドのメンテをどうぞお忘れなく。

さて、このサンツアーのヘッドには、バラのベアリングが上下22個ずつ。 これをなくさないようにするのが一番のプレッシャーです。

グリースを盛り上げて、慎重にボールを並べて組み立てて・・・ なんとか、なくさずに済みました(^^;)

つぎに手でワンを締めてアタリを慎重に合わせます。 ちょっと締め過ぎると、凹みがはっきりと伝わってきます。 やはりちょっと磨いたくらいではダメでした。 あんな小さな凹みが、ハンドルには拡大されて伝わるんですね。 凹みにボールがあたるとカクッときます。 ヘッドパーツの精度というのは、ほんとうにデリケートなものだとわかりました。 これはもうガタの出ないギリギリの所で合わせていくしかありません。

さらにロックナットを締め込むとアタリが変わりますから、それを見込んでちょうどいい位置を探し出す、というトライ&エラーを繰り返し・・・ なんとかクリックしないところに収めることができました。 ヤレヤレ・・・

心を入れ替えて、マメにグリースアップをしながら気長に乗っていれば、そのうち均等にボールレースが減って凹みがなおってくれるでしょうか。 ひょっとして、グリースにコンパウンドでも混ぜておけばよかったかな。
その昔、BBの精度が悪かった時代には、新品のBBを組むときにグリースに砂を混ぜておいて、しばらく乗ってから組みなおした、なんてハナシを聞いたことがありますし。 ホントかどうかわかりませんが(^^;)

ちなみに、ヘッドの調子を見るには、サドルだけを持って自転車を転がしてみるとよくわかります。 ヘッドがスムーズなときは、片手でサドルだけを持って8の字に押して歩くことができますが、ヘッドがダメだと、思うように自転車が向いてくれません。

しかし今回はなんだかなあ・・・なメンテナンスではありますが、まあいいか。 とにかくなんとかなりました。
冬のあいだにBBはきれいになったし、今回はヘッドパイプの中も点検できたし、これでようやく手を入れていないところはなくなりました。

全身すっかりクリーンになって、さあサイクリング・シーズンの幕開け、というわけです。
(え?とっくに始まってる?)

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Comments

またYowさんのまねをして、おんぼろプジョー・ロードのヘッドパーツを初めてバラしてみました。
20年以上前、一度ショップで塗装しなおしてもらっているので、そのせいかTange Levtn(よく読めず)というやつで上がリテーナー、下はボールベアリング(4mm Φ)25個でした。
下はあと3~4個入りそうな隙間がありますが落としてないと思うのでそのまま。
(ショップでえーかげんにやったんではないだろな~?)
よく分からないのが上球ワンの締め付け具合。
一回乗ってから、少し締め増ししたらコツッと感じたのでやりすぎかなと思い少し戻して本日は終了。
なお、国産の自転車用ヘッド・ボールベアリングやリテーナーは東急ハンズで150円程度で売っています。

Posted by: oz | February 12, 2006 05:19 PM

タンゲの定番「レビン」ですね。 なるほどレビンは25ボールですか。 22ボールのサンツアーはやっぱりボールの寸法もちがうのかなあ? また開けてみるのも億劫だし・・・ と、また根本治療を先送り・・・(^^;)

Posted by: Yow | February 12, 2006 10:45 PM

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