« 野田・利根運河でコーヒータイム | Main | 荒川上空から »

December 05, 2004

小径車の誘惑 - 「コピペ測定法」で夜は更ける

どうも小径車に浮気心がもりもり湧いてしまっている今日この頃・・・ ですが (^^;)

my size

伝統的なダイヤモンド・フレームの自転車は、カタログの寸法だけでだいたいのポジションがわかりますが、小径車はどれも独特のフレーム・デザインなので、いったいぜんたいどんなポジションなのか見分けがつきません。 カタログにもあまり詳しい寸法が載ってないし。 そこで、ちょっとテキトーだけど、簡単な測定法をやってみました。

まず乗りなれた自転車の写真をパワーポイントなどに貼りつけて、うえからポイントを書き込んでいきます。 必要なのは、サドルのトップ、ハンドルのクランプ位置、前後ホイールの軸、そしてクランクの軸(BB=ボトム・ブラケット)です。それに地面の線を加えて六角形を描きます。 これが乗りなれたポジション、つまりマイ・ポジションというわけです。

で、この図形をコピー&ペーストして測ってみたい自転車の写真の上においてみると、マイ・ポジションとどのくらい違うのかがわかるはず。
名づけて「コピペ測定法」です (^^;)

地面からBB(ボトム・ブラケット)の高さというのは、どんな自転車もだいたいおなじくらいに作ってあるものです。 ひろってきた写真にはいろんなサイズで自転車が写っていますが、BB高さに合わせてマイ・ポジション図形をリサイズすると、まあだいたい縮尺があわせられます。 ただし、 リア・サスペンションがあるとBBがだいぶ高めになるでしょうから、そこだけ要注意です。


というわけで、冒頭の画像。これが私のマイ・ポジションです。

さて、まずはビアンキ2005年モデルのミニベロ。 シンプルな作りでオーソドックスな感じ。 お値段もリーズナブルで、ちょっとそそられます。 マイ・ポジション図形をのせて見ました。

bianchi mini 2005

うむうむ、なかなかいいポジションです。ステムとサドルを微調整するだけでマイ・ポジションになりますね。

フロント・センター(BBと前車軸の距離)も同じくらいなので、坂でもがいたりしてもハンドルがふらつくようなことはなさそう。
リア・センター(BBと後の車軸の距離)が短いのは、どういう乗り味の違いになるでしょうか。リア・センターが短いと直進安定性が落ちる、と聞いたことがあります。 それに、たぶんカーブでお尻が流れ始めるのも早いんじゃないでしょうか。 それに加えて小径のためにジャイロ効果が少ないので、カーブを攻めるときは要注意かも。 でも、スピード控えめな乗り方をするなら、なかなかいい選択かもしれません。 輪行もラクそうだし。

これはひょっとして、型落ちの2004年モデルでもいいかと思って、同じように物差しをあててみましたが・・・

bianchi mini 2004

あれ? ずいぶん寸法が違いますよ。シート・チューブが極端に寝ていて、ポジションが10cmくらい後ろにずれています。せっかくホイールベースは確保されているのに、このポジションは異常です。 ママチャリのポジションよりもまだ後ろですよ。 お尻をうしろにひいてぐいぐい登るときのポジションにさいしょからなっているのでしょうか。 ちょっと設計の意図がよくわかりません。 へんです。 私はこのポジションで長距離を走れるとは思えないな。 あちこちが痛くなりそう。 買うなら2005年モデルを待ちましょう。

次は、バイクフライデーのポケットツーリスト。

bike friday

ちょっとハンドルが近いので、今よりもだいぶゆったりポジションになりますね。 これはこれでいいかも。 フロントセンターが短いですが、リア・センターがしっかり確保してあるので、安定感はありそうです。 まずまずのポジションが取れて、しかも9kgを切る軽さは、なかなかの魅力です。

お次は、このあいだ試乗したガープ。
リア・サスペンションなのでBBは高めと踏んで図形をリサイズしてみました。

gaap

ほとんどフルサイズの寸法とかわらないんですね。 サイクルショーで試乗したときもあまり違和感がなくていいな、と思いましたっけ。 ただヘッドチューブが短くて、ハンドル低めのレーシーなポジションなので、これを高く設定しなおすと、ガープらしさがそがれるかもしれないな。 つまりガープはカッコ良すぎてオジサンにはちょっと・・・かも。

さらにお高いモールトンはどうでしょ。

moulton

これも微調整だけでほとんど同じポジションが取れますね。 ホイールベースもだいたい同じだし、申し分ない。 マイ・ポジションのままで前後サスペンションが加わるわけだから、これは面白そう。 ううむ、やっぱりイイね。


と、こうやって物色しては、ついつい寝不足です。 おもしろくってとまりません。

|

« 野田・利根運河でコーヒータイム | Main | 荒川上空から »

Comments

06のMiniVeloは05よりさらにシートチューブが立ったそうですよ。

Posted by: surfweb | October 06, 2005 07:44 PM

それは要チェックですねえ。
ジオメトリが変わると乗り味がぜんぜん違ってきますから、よく確かめたほうがよろしいかも。

それはそうと、私なら黒ではなくハニー色のブルックスを付けたいところだなあ。 ぴかぴかの泥除けもよく似合いそうで、いいですねえ。

Posted by: Yow | October 06, 2005 11:29 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 小径車の誘惑 - 「コピペ測定法」で夜は更ける:

» 小径車のポジション [あるがままに]
世の中には自転車が相当好きな人もいるようで、ロードバイクのポジションで乗れる小径車があるか探してる人が居た。 見てみると、Bianchi Mini Velo 8 は結構いい線を行ってるようだ。 自分的にもかなり気に入ってきた。 予算は5万で済むし。 もう少し悩んでみる。 通勤 BIKE 程度になんだか随分と迷ってるなぁ。。。...... [Read More]

Tracked on October 04, 2005 10:51 PM

« 野田・利根運河でコーヒータイム | Main | 荒川上空から »