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October 10, 2004

人生の樹/12ヶ月の詩 - 自転車乗りが語る人生とは

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もの想う季節です。 今日のわたくしは、ちょいと詩人を気取ってみることにいたします。  自転車乗りだって、たまには詩人になってみたいときもあるんです。 まぁ大目に見てください。 (^^;)





まえがき

「人生の転機というものは、およそ7年周期にやってくる、という説があります。 ご存知でしょうか? 私の場合は8歳を起点に数えてみると、ちょうど7年ごとに人生のモードが変わっていました。 不思議なものですね。

「ふと、ためしに7年をひと月になぞらえてみると、85年の人生はちょうど12ヶ月になる、ということに気がつきました。 たとえば30歳の方なら、まだ5月、42歳ならそろそろ6月も終わりだ、と数えるわけです。 人生はちょうど12ヶ月の季節の移り変わりのようなものじゃないか、ということです。

「草や樹は、季節ごとにさまざまな姿を見せてくれています。 それはまるで、人生の季節というものを私達に教えてくれているように思えてきました。 幸せな人生というものの姿を教えてくれているようにも思えるのです。

「さて、そういうわけで、わたくしはこのことを詩のようなものにしてみました。 人生の樹/12ヶ月の詩 とでもいいましょうか。

ちなみにこれは近日中に絵本になって本屋さんに平積みされることになっています(ウソ)
いずれどこかの児童劇団がミュージカルに仕立ててくれることでしょう(大ウソ)。

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開幕
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1月。 始まりの時。

お祝いの季節です。
人々が集まり、祝福の言葉に満たされます。
樹は、まだなにもできず、芽が出る気配もありませんが、
その中にはたしかに育っている力があります。


2月。 雪の頃。

雪に凍え、北風に鳴いて、細い枝が耐えています。
ちいさな芽が形をあらわし、春の気配をさがしているよう。
まだ、たやすく小鳥についばまれてしまうような、かよわい芽です。
しかし人々はその小さな芽を見つけては、その姿を慈しむのです。


3月。芽吹きの頃。

芽は青々とした小さな葉を開き始めました。
あるものは堅い蕾をつくり、あるものはいち早く花を開きます。
人々にとっては、そのひとつひとつの出来事が喜びなのです。


4月。花の頃。

若々しい葉が伸びて、花を開くとき。
それは短いけれど、輝くような季節です。
人々は樹のそばに集まり、その若々しさ、その美しさを讃えてゆきます。
どのように果実をつけるか、人々は期待してその花を見守っているのです。


5月。若葉の頃。

もっとも強い日差しを浴びて、樹は青々と葉を広げます。
さえぎるものはなく、のびのびと枝を伸ばせるとき。
若葉の輝きは、おのずと人々の目を惹きます。
あるものは山の中にあってさえ多くの人の目にとまり、
あるものは庭先でひっそりと愛されながら、どちらも輝いています。


6月。梅雨の頃。

晴れる日は少なく、雨が降り注ぎます。
ときには枝を垂れて雨をやり過ごしながら、
根と葉に栄養をたっぷりと蓄えるとき。
しかし樹は人知れず枝を伸ばし、葉を茂らせているのです。
人々は毎日の成長に驚きながら、傘をさして傍らを通り過ぎます。


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ここで15分の休憩…
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7月。初夏の頃。

はっきりと夏の始まりを知る時。いのちが燃え上がる季節。
これまでに根に蓄えた雨と栄養が、いよいよ姿を現します。
すでに葉は大きく広がり、枝は大きく広がっています。
人々はだんだんと木陰に集まり、木漏れ日の眩しさに目を細めるのです。


8月。盛夏の頃。

賑やかな夏の盛り。 力に溢れ、激しい季節を走り抜けます。
思うままに広げた葉は、強い日差しを浴びて、もっとも美しく輝きます。
あるものは大きく枝を広げ、あるものは控えめに、木陰をつくっています。
人々は次々と木陰に集まり、憩いを求めてやってきます。


9月。初秋の頃。

夏の賑わいが余韻を残しています。
時おりやってくる突風にも、樹はしなやかに耐えています。
葉はまだじゅうぶんに青く、人々を木陰に憩わせます。
あるものはたわわの実をつけ、あるものは小さな実に丹精を込めます。
果実はふくらみを増しており、人々は実りを期待して見守っています。


10月。 実りの頃。

夏は去り季節がはっきりと変わったことを知ります。
樹は穏やかな陽のなかにたたずみ、ときに長雨にほてりを冷ましています。
緑はまだ衰えず、木陰には人々が憩います。
果実は熟し、やってくる人々の喉を潤し、滋養を与えるのです。


11月。紅葉の頃。

思うまま広げた葉の色づきを競うとき。
樹は色とりどりに、それぞれの一年を無言のうちに人々に物語ります。
あるものは山いっぱいに、あるものは庭先で控えめに、
その彩りがおのずと人々を楽しませるのです。
果実は種となって枝を離れ、次に来るものたちに受け継がれます。


12月。初冬の頃。

葉は落ち、枝の形だけが残ります。
一年を費やして広げた枝の大きさや形が、
誰の目にもおのずと明らかになります。
樹は静かに、そしてやがて眠るかのように、佇んでいます。
人々はその幹や枝をさまざまに飾り立て、お祝いをしにやってくるのです。
樹は、すべての人々に、静かに「ありがとう」を言います。


そして、幹のなかでは新しい年輪がひとつ刻まれました。
それは次のいち年を期待いっぱいに待つしるしのようです。

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終幕
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あとがき

「こうして考えてみると、人生の季節感というものについて、これまで私は思い違いをしていたかもしれません。
たとえば青春という言葉は華やかな春をイメージしますが、じっさいは春を待つ冬の季節であって、寒風に耐える時期なのですよね。 だから若者には、暗くてつらい時期を耐えるのが青春じゃ、と教えておくのが正しそうですね。 社会に出て、結婚をして、という年頃になって、はじめて人生は春を迎えるのでしょう。

「そして、そろそろくたびれてくる中年の年頃を、じつは夏まっさかりでエネルギーに満ち満ちた季節なのだ、と考えるのは、これはなかなか楽しい考え方ではないでしょうか。 ジリジリと照りつける暑さにへとへとになりながらも、笑いながら走り抜けてしまう、そういう頃なのかもしれません。 私もまだまだへばってはいられません。 もうちょっと頑張ってみることにしましょう。


「さて、ところで、
あなたは今、どんな季節を過ごしていらっしゃいますか?

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