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September 27, 2004

身悶える磨き派サイクリストの休日 - サンプレのシートピラーを愛でる

どうもぱっとしない天気の連休でしたが、磨き派サイクリストは慌てず騒がず、今日もやりかけの仕事を着々と仕上げるのであります。

air mail仕入れてあったパーツがようやく手元に届きました。 これが本日のテーマです。

あらかじめ断言しておきますが、たぶんこの記事を見て反応してくださる方は、まずいないでしょう。 相当に年季のはいったサイクリストの方でもないと、この感動は分かち合えないだろうな。 とくにご婦人には100%ご理解いただけないことは確実。 「え? なにそれ?」 それだけでしょう。 でも、いいんです。 今回はいつにもまして完全に自己満足モードで突っ走らせていただきますよっ。  ついてこれるもんなら、ついて来なさぁい。


前置き(言い訳かな?)はこれくらいにして、さあ、ではさっそくご紹介しましょう! 
サンプレのシートピラー」でございます。

simplex seat post

1960年代に作られた、フレンチ・カスタムメイド・サイクルには欠かすことのできない、渋い隠し味のようなパーツです。  前身となる鉄製バージョンの秀逸なデザインを踏襲し軽量化された、アルミ製バージョンの初期タイプ。 寸法が 27.2mm。 「おおっ、なんとレアな。 26.8mm じゃないのかっ」というのが、まず正しいリアクションです。 お勉強になるでしょう?
さらに、これは新品! フレームに取り付けられた形跡はまったくなく、ナットにスパナを当てた痕もまったくない。 パイプ部分もクランプ部も、みごとにぴかぴかに光っています。

私、正直申し上げて、実物を手に取るまで、これほどまでに芸術的なパーツだとは思っていませんでした。 すらりと伸びたパイプはジュラルミンであるにもかかわらず、まるでクロームのような輝き。 トップに作られたクランプ部は、これ以上ありえないほどコンパクトに設計されており、その形はまるで小さな天使の唇のよう。 そしてその真中には、金文字でロゴマークが描かれたバッジが誇らしげに取り付けられています。

いったんサドルを取り付けフレームに差し込まれれば、ただのパイプにしか見えないシート・ピラーというパーツに、これだけのデザインを作りこんだ設計者と職人の心意気たるや! もう感動的というほかに気の利いた言葉がみつかりません。 まるで宝石を鑑賞するようなやり方で、光にかざして反射する光のゆらぎを愛でる。 そういう自転車部品です。 
40年の歳月を経て、ふたつの海と大陸を越えてやってきたジュエリー。 そして最初のオーナーに私が選ばれたわけです。

さて、さっそくお仕事だ。 長年の保管と輸送でわずかに曇った小さなキズをコンパウンドで丁寧に消しこんでやりましょうか。

ところが・・・ ふと手が止まってしまいました・・・

simplex peat post parts


嗚呼!どうしたらよいのだろう!  磨き派サイクリストは嘆くのであります。

私は、これにサドルを取り付けて、フレームに差し込むのだろうか。 フレームに差し込めば、挿入キズが必ずついてしまうではないか。 これにスパナをあてて、ぎりぎりと締めこんでしまうのだろうか。 スパナ痕がつくぞ。 そんなことをしていいのか?

しかししかし、私はこれを取り付けてクラシック・スタイルの自転車を完成させたかったのではなかったか。 使わずにガラス・ケースに飾ったのでは、はるばる海を渡って私の手元にたどり着いたこのサンプレは、この名品を作り上げた職人の心は、いったいどうなるのだ。

いったい私は、どうすればよいのだぁぁ! ・・・決心がつきません。 クラクラしてきた。

ひとり悶え苦しむ磨き派サイクリストなのであります。 ・・・アホですな (^^;)


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Comments

お譲り頂ければ、ギリギリ使わせて頂きます(笑、でもちと本気)。ちなみにサドルはBrooks Swallow(手縫い版)とさせて頂きますが...。26.8はたまにヤフオクでも見ますが、こいつは確かにレアでございますねぇ。

Posted by: Fallout | September 27, 2004 at 01:57 PM

Falloutさん、まあちょっと座ろう!もとい、スワローのオーナー様ですか! すごいなあ。レーシングサドルの父と称される史上最軽量皮サドル、限定再生産入荷僅少!でございますね。 格式といい、高貴なお姿といい、サンプレにとっては申し分のない嫁ぎ先でございましょう。 ただですねぇ、当家としては大事な一人娘でございますので、婿入りしていただくことが、ただひとつの条件でございまして・・・それでもよろしゅうございましょうか。 じつは古くからのお尻合いであるスウィフト卿とのお見合いの日取りも近づいておりましてね・・・ (^^;)

それはともかく、スワローいいですねえ。いったいどこから入手できるんでしょうか?

Posted by: Yow | September 27, 2004 at 09:16 PM

ええ、拙も限定品に弱いニッポン人なのでございますよ(笑)。まあしかし、スウィフト卿ともお尻合いとあれば、ここは引き下がるしかありますまい。指をくわえて眺めさせていただきます。
 スウィフト、私も2年目になりますがいいですよね。スワローは例のSt John Street Cycleに予約入れてゲットしました。なるしまでも、一時期(一瞬?)普通に売ってたようです。

Posted by: Fallout | September 28, 2004 at 08:47 AM

情報ありがとうございます!なるほど St John Street Cycle にまだありますね。
はたして 175ポンドは安いか高いか? びみょーな値段です。これが300ポンドなら諦めがつくのですが。

おっしゃるとおり、スウィフトもいいサドルですもんね。私のケツにはじゅうぶん上等です。 100kmも乗らないうちに馴染んでしまって、「ケツが痛くて」という言い訳ができなくなりました。

でもスワローいいなあ。 うむぅ、物欲の秋です (^^;)


Posted by: Yow | September 28, 2004 at 11:19 PM

こんにちは。最近、ランドナー復活計画を始動しました。70年代に集めていたパーツのなかでこれだけは新調しようと心に決めたのがこのサンプレ4160です。私も最近これを入手できる幸運に恵まれました。昨今ブーム再燃で、ビンテージパーツが年々入手しづらく高値になってますね。ランドナー復権は喜ばしいですが、ビンテージ化困ったものです。
70年代にシルクSC15、ケルビムと乗り継いで、20年程前にオーダーしたランドナーフレームで復活させるつもりでいます。
サンプレの輝き、何時間観ていてもあきませんね。まさに魔物です。

Posted by: 4160 | January 11, 2010 at 05:01 PM

4160さん、いらっしゃいまし。
久しぶりにコメントをいただいてうれしいです。
きれいなランドナーができあがりそうな気配ですね♪

そういえば、お昼に
アルプスのパスハンターでお散歩してる方と立ち話しましたよ。
たまたま隅田川の土手でご休憩中だったようなのですが。

神田は番頭さんがね・・とか、シミズの親父さんは・・とか、
そういえば吉祥寺のゼファーも・・とか、
思いがけずディープな話が伺えて楽しかったです。

そろそろまたなにかビンテージの話でも書こうかな。
なんて気にもなってきました。

政治の話もほってはおけませんけど。
いよいよ日本はヤバイですけど。

いいぞ!東京地検頑張れ!
ヒーローになる時は今だぞ!

とか言ってみたりしてますけど (´・ω・`)

Posted by: Yow | January 16, 2010 at 01:59 AM

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