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July 19, 2004

京都自転車散歩 ~夏~

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京都の夏は祇園祭で始まる。
その前夜祭を宵山、その前を宵々山、宵々々山と呼ぶそうだ。

夜は宵山の賑わいのなかをビール片手にそぞろ歩き、
昼は自転車でぶらぶらと名所めぐり、という寸法。

京都駅前のKCTPで7速のシティバイクを借りた。
乗り捨てもOKでいろいろな車種が選べるKCTPはお勧めである。

社長さんの著作「京都自転車散歩 ISBN4-635-24203-X」もお勧めしたい。
これさえあればツボをはずさず、道に迷わず、散歩が楽しめる。

京都には自転車のフットワークがちょうどよい。
ゆっくりと流しているうちにとなりの観光エリアに着いてしまう。
歩くよりもずっとたくさん寄り道ができるのも良い。
一方通行が多く、お祭りの交通規制で渋滞する中心部も、自転車は関係ない。

快適である。

京都の町が北から南に下っていることも、
自転車に乗るとじつに良く分かる。

京都では住所の書き方になんとか通り下ル、というのがあるが、
ふたつの通りの交差点を探して、下ルならちょいと南にいったところ、
と読めば行き着ける仕掛け。
じっさい南下するときには足を使わないで済む。なるほど、下ルである。

kyoto2.jpg


しかししかし、京都の夏を甘く見てはいけない。
連日35度の酷暑だ。

どろどろに溶けそうになりながら清水坂を登ったら、もうオシマイ。
濡らしたタオルを首筋に巻いて、熱中症の応急処置。

小一時間は死んでいた。

さらに丸山公園で坂本龍馬の銅像を見ながら涼んでいたら
とけた頭に龍馬先生の声が聞こえてきた。

「空を見いや。空の上の雲の上から見た気分はどうや。
  そいつをいつも思い出したらええ。

「こんまいことを気にするな。
   おまんには、でっかい仕事がまっちょるぜよ。

お言葉はありがたいが、アブナイ、アブナイ。
あっち側のひとになってしまいそう。

やっぱり京都は秋である。
うっかり夏に行ってはイケナイ。

出直してまいります。

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