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July 30, 2004

"LIVE STRONG !"

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病に打ち勝ち、
ライバルに打ち勝ち、
そしてついに、歴史に打ち勝った英雄
ランス・アームストロング

メディアの向かい風にも、
コースの向かい風にも打ち勝ち
名立たる峠道を乗り越え、
そして、歴史の山脈をも乗り越えた男、
ランス・アームストロング

彼は自転車乗りが成し遂げられる最高のゴールを世に示しただけでなく、
世界のために自分にしかできないことが何かをよく知っている賢者でもあった。

"LIVE STRONG"

どうだい。 かっこいいじゃないか。


詳しくは jinx さんの記事がたいへん分かりやすく、親切です。
ぜひご一読を。

一人の自転車乗りに出来ること

そして、楽しい計画が進行中です。
これはニッポン初の LIVE STRONG イベントになるのかもしれないよ。

TdF2004記念 LiveSTRONGリストバンド共同購入計画

さあ、あなたも WEAR YELLOW !

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July 25, 2004

STAGE 19: ツール維新の夜明けか

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歴史 ツール・ド・フランス Stage 19 
ひきつづき調子に乗って、 AP発 浅草演芸ホール経由で入ったニュースをお伝えします。

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July 24, 2004

シェラック仕上げの実際

みなさんこんにちは。 自転車いぢり応用講座のお時間です。

さて今回は、シェラック仕上げです。
夏休みの工作に、ハンドルバーのシェラック塗りに挑戦というのはいかがでしょう。

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July 23, 2004

STAGE 17: 今日の男ランディス

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ワン・デー・ツール Stage 17

最後のダウンヒルで何がおきていたのか。 テレビでは良く分からなかったが、これを読んでなっとく。
まったくもうどいつもこいつも、じつに「男」だね。 

以下は APの記事 からの抜粋拙訳というか超訳です。

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最後の頂上に差し掛かったところでは、バッソ、クローデン、そしてウルリッヒだけが残って、アームストロングと彼のチームメイト、フロイド・ランディスに喰いついていこうとしていた。 ランディスはここまで登りでリーダーを引っ張り、疲れ知らずの仕事をしていた。

その頂上で、アームストロングはランディスの肩に腕を掛けた。 彼は、勝ちに行けと青信号を点灯してやっていたのだ。 ゴールは8マイル先で、長くて高速な下りの先にあった。

「頂上でフロイドに訊いたんだ。 どうだい、ツールでステージ優勝してえだろ、って。
 彼は "死ぬほどしてえ” って答えた。

「で、下りは速いのかい?って訊いたら "超速いぜ。 でもいいのかい?" って言うから、言ってやったんだ。
  "いいに決まってら。 盗っ人みてえにかっ飛べ" ってね。

ランディスは差を広げたが、しかしすぐにヤン・ウルリッヒにつかまってしまった。 アームストロングの強力なライバルだ。 アームストロングは追撃し、バッソとクレーデンがそれに続いた。

  :

ランディスはリーダーのために最後まで強力な走りを見せ、スプリントの最後にゴールした。
アームストロングは今日の勝利をランディスに捧げた。

「ほんとうに彼にステージ優勝して欲しかったよ。


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July 22, 2004

STAGE16: ラルプデュエズにパンターニを見た

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東京自転車生活 :: dentama.net: 超人 ツール・ド・フランス Stage 16

圧倒的な速さでライバルとの差を充分に広げながら、なおも全力でスプリントし、
ゴールラインに自転車を投げ出して0.1秒でも奪い取ろうとするランス・アームストロング。
ライバル達は見事なまでになぎ倒されてしまった。

じつに素晴らしい超人。しかしそれだけではない。
ラルプデュエズで1997年にマルコ・パンターニが打ち立てた史上最速記録に
わずか1秒遅れでのゴールである。

なるほど、じつは今日の彼のライバルはマルコだったのだ。
彼は目の前を走るマルコの姿を見ていたに違いない。
かつて互いに称え合ってゴールした天才クライマーを追っていたのだ。

すでに彼の敵はリザルト・リストに並ぶライバル達ではない。
きっとランスは歴史を相手に戦うというモチベーションを持っているに違いない。

無難な戦術で6連覇を守りきるだけでは充分ではないのだ。
王のなかの王者であることを証明してみせること。
歴史に刻まれるに値する男であることを証明してみせること。
それがきっと彼にとってのミッションなのだ。

王者であればこそなしうるでっかい仕事である。

しかし彼はそれをじつにアメリカ人らしいやりかたでやり遂げていく。
磐石なチームビルディング、綿密なプラン、隙のないリスクマネジメント、
そしてプランどおりに全員が全力でやり遂げるモチベーション。
このプロジェクト・チームをひっぱるミッション・ステートメントはきっとこうだ。

歴史を作ろうぜ

しかしヨーロッパ・レース界のロマン主義はこういうアメリカ人の実際主義を
もはやだまって受け入れるしかないのだろうか。

たしかにフェアだけど、いつもちょっとやりすぎるアメリカ

そんなブーイングが沿道から聞こえてくるような気がする。


・・・え~と、つまり何を言いたいかというとだな。

お願いだからヤンに一勝させてやって! 頼むぜ!

そゆこと。

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July 19, 2004

京都自転車散歩 ~夏~

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京都の夏は祇園祭で始まる。
その前夜祭を宵山、その前を宵々山、宵々々山と呼ぶそうだ。

夜は宵山の賑わいのなかをビール片手にそぞろ歩き、
昼は自転車でぶらぶらと名所めぐり、という寸法。

京都駅前のKCTPで7速のシティバイクを借りた。
乗り捨てもOKでいろいろな車種が選べるKCTPはお勧めである。

社長さんの著作「京都自転車散歩 ISBN4-635-24203-X」もお勧めしたい。
これさえあればツボをはずさず、道に迷わず、散歩が楽しめる。

京都には自転車のフットワークがちょうどよい。
ゆっくりと流しているうちにとなりの観光エリアに着いてしまう。
歩くよりもずっとたくさん寄り道ができるのも良い。
一方通行が多く、お祭りの交通規制で渋滞する中心部も、自転車は関係ない。

快適である。

京都の町が北から南に下っていることも、
自転車に乗るとじつに良く分かる。

京都では住所の書き方になんとか通り下ル、というのがあるが、
ふたつの通りの交差点を探して、下ルならちょいと南にいったところ、
と読めば行き着ける仕掛け。
じっさい南下するときには足を使わないで済む。なるほど、下ルである。

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しかししかし、京都の夏を甘く見てはいけない。
連日35度の酷暑だ。

どろどろに溶けそうになりながら清水坂を登ったら、もうオシマイ。
濡らしたタオルを首筋に巻いて、熱中症の応急処置。

小一時間は死んでいた。

さらに丸山公園で坂本龍馬の銅像を見ながら涼んでいたら
とけた頭に龍馬先生の声が聞こえてきた。

「空を見いや。空の上の雲の上から見た気分はどうや。
  そいつをいつも思い出したらええ。

「こんまいことを気にするな。
   おまんには、でっかい仕事がまっちょるぜよ。

お言葉はありがたいが、アブナイ、アブナイ。
あっち側のひとになってしまいそう。

やっぱり京都は秋である。
うっかり夏に行ってはイケナイ。

出直してまいります。

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July 14, 2004

Tiffany Style / French Classic

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オークションに時おり Gem とか Jewelry という形容が出てくる。

まさか宝石とまで称される自転車部品があるとは、
ふつうはとても理解してもらえないだろう。

しかしこれは決して誇張ではない。

そのジュラルミンやアルミニウムの柔肌は
時おりプラチナのように艶かしく輝いて、
ひっそりと男心を誘惑するのである。

初恋の年頃に一度でもこれにとり憑かれてしまった男にとっては、
まるで恋人が少女の面影のまま目の前に現れたのと同じである。
ええい、もういくらでも払ってやる、と
おっちゃんは我を忘れてしまうのだ。

で、 ・・・また、ずいぶん払ってしまいました。

写真はあまりにも有名なユーレー・ジュビリーとストロングライト93。
フレンチの古典である。

Old school という表現がふさわしい、古きよき時代。
贅沢な素材に手のかかった工作、そして独創的で優れたデザインセンスが
ひとつひとつのちいさな部品に凝縮されている。

かくして宝石を身につけたティファニー・スタイルは、
ついに芳しいフランスの香りを醸し出し始めたのである。
すでにロードレーサーではなく、フレンチ・スポルティーフである。


tiffany-style4.jpg


いやまて、と、きっと反論があるであろう。

ストロングライトやユーレーはまさにフレンチ・スポルティーフの典型であるが、
オルトリーブのサドルバック、ブルックス、そしてブルーメルのフラップ付き
マッドガードは、英国風クラブモデルを連想するスタイルだ。
さらにシュパーブのブレーキレバーや日東パール・ステムは
日本製とはいえ、イタリアン・スタイルを踏襲している。
フレンチ・クラシックとしては支離滅裂なアッセンブリーではないか。
これはスポルティーフかもしれないが、フレンチとは云えない。

しかし、だ。

見よ。思いのほか南フランス風な街角に似合うではないか。
どうだい。


tiffany-style2.jpg



うむうむ、よしよし。
これでティファニー・スタイルは完成としよう。
こんなにエレガントな街乗りバイクはふたつとないぞ。

と、一息ついたが、まだまだ。
魔物との戦いは、さらに次の章があったのでありました。

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July 08, 2004

Tiffany Style / Road runner

tiffany-style-road.jpg

ネット・オークションなるものに出会ってしまった。

ヴィンテージとしか言いようのないパーツが売られているではないか。
もともとビョーキが再発しているところに、オイシイものがごろごろ並んでいる。

喰わないわけがない。

まずブルーメル・クラブ・スペシャル。
なんとティファニー・ブルーのマッドガードだ。
こんな色のブルーメルは見たことがない。これを逃したら二度と出会えないっ。
落札して、ふと気付いてみたら、とても泥除けとは思えない高値。
健常者からみれば、ただのぺらぺらのプラスチックにしかみえない。

・・・とてもカミさんには云えないな。

マファック・レーサーは流通が比較的多くて、オークション相場が出来ている。
ブレーキがセンタープルになると、俄然クラシック・ロードらしい雰囲気が高まる。

しかし使ってみるとマファックのパッドは効きがスポンジーで鳴きもひどい。
昔のプロレーサーは、これで本当にアルプスを下っていたのだろうか。

信じられない。 命懸けだ。

KOOLSTOP のパッドを20ドルも送料を払って取り寄せたが、これが正解。
急制動でたわむマファック・レーサーでも、ちゃんとクイックに効くのである。

ブレーキの性能はパッドにあり。  マチガイ無い。

ブルックス・スウィフトは新品をブレークインして
200kmも走らないうちにしっとりとオシリになじんだ。
これはいいサドルである。 もう手放せない。
これに乗ればレーサーパンツのパッドなど無用。
ユニクロあたりのチノパンツで一日走っても快適。

サドルは革に限る。 これもマチガイ無い。

そしてさらにハンドル周りをいじり始めた。
構成は変えていないが、いかにもクラシックなスパイスをちょいと効かせる。

バフ仕上げ」と「シェラック仕上げ」である。

シャンゼリゼあたりのアトリエに注文しないと手に入らない仕上げかと思っていたが、
やってみれば自分で簡単にできるもんである。
このヒミツの魔術については、またの機会に。

tiffany-style-road2.jpg

というわけで、
はまったと思ったらあっというまに
ちょっとキュートなティファニー・スタイルのロード・ランナーになった。

しかしまだまだ序の口。
「魔物」との戦いは、さらに続くのであった。

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July 07, 2004

700x28c

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石畳、石畳、石畳 [東京自転車生活 :: dentama.net ]

ツール第三ステージは後半に石畳(パーべ)のコース。
ごつごつの石を上をレーサーたちが重いギアをかけてかっ飛んでいった。
ランスを護衛するUSポスタルなんかチーム・タイムトライアルのような集中ぶり。
凄いやつらだ。

そんな中、
今日は28mmのタイヤを履いているチームがあるというオフィシャルのニュース。
へぇぇ! たった2~3kmのパーべに備えてそこまでするのかあ。
それだけパーベは怖いということだ。

なんだか今日ばかりはウチの安タイヤが誇らしげにしている。

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July 05, 2004

ツール・ド・フランス観戦用コンソール

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PCに、CSCのトラッカーやオフィシャルサイトのライブレポートなど、
Yowお勧めページ  をぎっしりならべると、ツール観戦専用コンソールの出来上がり。 スカパーが見られない場所でも刻々とかわる戦況が分かるという寸法。 OLNのラジオに集中すれば、英語の耳が鍛えられたりするかも。 (う~ん、まじめだ)

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July 03, 2004

ツール・ド・フランス開幕

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さぁ7月はツールの季節。 これがなければ夏は始まらない。 
スカパーのEPGをチェックし、 ホームページ のリンクを張りなおし、サイクリング・ロードを40kmばかり走って体調を整えてきたぞ。 あとはノンアルコール・ビールを買い込んで、最後にひとっ風呂浴びれば準備万端だ。

そうそう、チビたちよ。君たちは今夜からきっかり9時には神様にお祈りをしてお休みなさいをしなければいけないのだよ。 今夜からとーちゃんは夜中まで居間を占拠するのであるからして、君たちが起きていると、かーちゃんがテレビをつけるなと云って困るのである。 ネットで戦況を見ぃ見ぃ妄想していたのでは、とーちゃんはビョーキになってしまうのだ。 かといって、君たちがうっかり夜更かしをすると君たちもビョーキになるのである。 そういうわけだから、たのむぜ、チビども、云うこと聞けや。

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